イソジンとは、感染症の原因となるウイルスや細菌、真菌に対して殺ウイルス・殺菌効果があるPVPI(ポビドンヨード)を有効成分としたうがい薬を代表とする、総合感染対策ブランドです。
1950年代に開発され、いまでは、殺菌・消毒剤の世界的ブランド(海外では主にベタダイン)へと成長し、世界各国で使用されています。

ポビドンヨードは主に昆布やワカメなどに含まれているミネラルの一種である「ヨウ素」と、毒性を下げ水によく溶けやすくする為に「ポリビニルピロリドン」という成分から作られます。
市販されている茶色のうがい薬や、手指を殺菌・消毒する医薬品の有効成分のひとつで、強い殺菌効果を持っており、さまざまな種類の細菌やウイルスに対応できます。
たとえば、夏に増える食中毒は、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター、ノロウィルス、サルモネラなどの細菌が原因になります。
これらに対しても、ポビドンヨードは有効で、インフルエンザウイルスにも、その殺菌力を発揮します。
ほかにも、おたふく風邪のウイルス、妊婦さんが感染に注意した方がよい風疹ウイルスにも、効果的です。
ワクチン接種とともに、ポビドンヨードを感染対策として利用するといいでしょう。

ただし、ポビドンヨードはコロナウイルスに効果があるといわれているものの、新型コロナウイルスに対する効果は不明とされています。

2020年8月4日の記者会見で大阪府の吉村洋文知事が、「ポビドンヨード」のうがい薬で陽性率が下がったという研究結果を発表しました。
これはあくまでもすでに新型コロナウイルス感染症の患者さんにうがいを行なってもらった場合のことであり、感染していない人の予防効果については不明です。
また新型コロナウイルスが検出されなくなった・・・ということであり、感染症の症状が改善したという発表ではないため、治療薬としての効果についても不明です。

さらに「ヨウ素」は、日本人の成人の摂取上限量は3㎎/日、妊婦・授乳婦では2㎎/日となっています。
食品では、海藻に多く含まれており、日本では食生活の特徴からヨウ素の欠乏はあまり見られません。

ポビドンヨードうがい薬の使用によるヨウ素摂取量の目安は、用法どおりに使うと1日あたり、約4㎎のヨード摂取になることが報告されています。
うがい薬として使う場合、忘れてはいけない大切なポイントが「正しい濃度に薄めること」。
濃すぎても、薄すぎてもいけません。

ポビドンヨードのうがい方法

うがい薬は通常、水で希釈を行います。
うがい薬の種類によって、希釈する濃度が異なりますので注意しましょう。
また、原液を薄めた状態で長期間放置したり使い回しをせず、使用する都度希釈するようにしてください。
適切な用量を守らないと期待する殺菌力が発揮されないからです。
例えば「イソジンうがい薬」の場合は、「1回、本剤2~4mLを水約60mLにうすめて、1日数回うがいしてください」と指定されているので、それをきちんと守ることが大切です。

口の中にたまっている汚れや食べカスを落とすため、口の中にコップ半杯程度の水を含み、ブクブクと洗浄します。
食事の後など汚れが多くたまっている際は、2〜3回同じように反復します。
その後、うがい薬を口に含み、左右交互に頰をふくらませ、15秒程ブクブクうがいをすると効果的です。

ブクブクうがいをした後、喉の奥を洗うため、再度口に軽くうがい薬を含み、喉の奥まで行き渡らせるような形でガラガラとうがいを行います。
6歳未満のお子様でガラガラうがいが難しい場合はブクブクうがいだけでも構いません。

ポビドンヨードを用いたうがい薬だとヨウ素の1日の摂取上限量が決まっているため、新型コロナウイルス対策としてのうがいは水道水でも構いませんので頻繁にうがいをするということを心がけていきましょう。

ベタジン・アンチセプティックペイントは、外用消毒剤で有効成分のポビドンヨードを含有しています。

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