近年、健康増進法をはじめとするタバコを吸わない人の受動喫煙対策の意識も高まる中、喫煙に対する社会のルールも厳しくなってきており、喫煙者の中には限られた喫煙エリアで肩身の狭い思いをされた人も多いようです。

また喫煙による新型コロナウイルス感染の重症化リスク倍増も叫ばれるなど、そういった社会の状況や健康な身体に戻りたいなどの考えから、禁煙を決意された人の禁煙サポート商品需要も増えています。
喫煙をやめられない理由は、喫煙習慣からくる心理的依存と、ニコチンという成分に依存する身体的依存があるといわれています。

つらいと思われがちの禁煙も禁煙補助薬を用いることで、禁煙後の離脱症状が緩和され、比較的楽に禁煙することができるようになります。
日本では禁煙治療に健康保険が適用されており、貼り薬のニコチンパッチと飲み薬のバレニクリンが使えます。

一般医療用医薬品としてニコチンガムとニコチンパッチが薬局・薬店にて市販されています。

ただ、ニコチンパッチやニコチンガムでは全然禁煙出来ない・・・という人も多いかと思います。

そういった人にはバレニクリンがおすすめです。
バレニクリンは「チャンピックス」という商品名で売られていることが多い商品です。

チャンピックスは、禁煙に伴う離脱症状を抑え、喫煙欲求を軽減することで禁煙を目指す禁煙補助薬です。

従来のニコチン置換療法で使用するニコチンを成分とした禁煙補助薬とは異なり、バレニクリンを成分としニコチンを含んでいないことが特徴です。
飲み始めの1週間に服用量を徐々に増やしながら、その間に喫煙本数を減らしていく飲み方をします。
バレニクリンには、喫煙で得られるはずの満足感を感じさせない(続けて吸う気を起こさせない)働きがあり、喫煙欲求を弱めることで禁煙へ導きます。

バレニクリン(チャンピックス)の使い方

通常、成人にはバレニクリンとして第1~3日目は0.5mg(0.5mg錠1錠、1mg錠0.5錠)を1日1回食後に経口投与、第4~7日目は0.5mg(0.5mg錠1錠、1mg錠0.5錠)を1日2回朝夕食後に経口投与、第8日目以降は1mg(0.5mg錠2錠、1mg錠1錠)を1日2回朝夕食後に経口投与します。
なお、本剤の投与期間は12週間とします。

ハビトロールガム4mgの使い方

タバコを吸いたいと思ったとき、1回1個をゆっくり時間をかけてかみます。
1日の総使用個数は10個を超えないでください。
約3ヶ月後、1日の使用個数を徐々に減らしてください。
1日の使用個数が1~2個となった段階で本剤の使用をやめます。
なお、使用期間は6ヶ月をめどとします。
もし、6週間経過しても喫煙本数を減らすことができなかった場合は、別の薬に変えた方がよいかもしれません。

ニコレットガムの使い方

ニコレットガムは、タバコが吸いたいと思ったときにかむことで、禁煙によるニコチン離脱症状を緩和して、禁煙をサポートします。ニコチンをタバコの喫煙以外の方法で摂取し、イライラや集中困難、落ち着かないなどの症状を和らげます。

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