サイリウムとはオオバコ科の植物、プランタゴ・オバタの種皮をすりつぶして使用しますが、不溶性、水溶性両方の食物繊維を4:1の割合でバランスよく含んでいることが特徴です。
不溶性食物繊維には便のかさを増す働きがあり、水溶性には便に水気を与え柔らかくして出しやすくする働きがあります。
便秘の改善のためには、不溶性と水溶性の両方の働きが必要なので、サイリウムは便秘改善や、お腹の調子を整えるのが得意分野と言えます。
オオバコ科植物(学名Plantaginaceae)の一年生草本Plantago ovata Forskal, P. psyllium L.およびP.indica L.は、サイリウム、プランタゴ、オバタなどと日本で呼ばれています。
原産地はヨーロッパから西アジア地域と考えられ、今日では地中海沿岸諸国や中近東、インド西部などで栽培されています。
P.psylliumやP.indica種は、フランスやスペインなどのヨーロッパ地中海地域で栽培されており、それらの種子は、長さ2~4mmで黒褐色を呈することからブラックサイリウムという商品名で呼ばれています。
一方、P.ovata種はイランやインド、パキスタンなどで栽培され、種子が淡黄灰褐色であることからブロンドサイリウムと呼ばれています。
オオバコ科植物の種子は、古くからヨーロッパや中近東およびインド地域をはじめ、後述の中国や日本などの伝承および伝統医学において薬用とされ、 今では、ブラックおよびブロンドサイリウム種子とブロンドサイリウム種皮は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどで薬局方に収載されています。
これらのサイリウム種子や種皮には慢性の便秘の改善、整腸、止瀉、鎮咳、消炎、利尿効果があり、特に便秘の緩和のための膨潤性緩下剤として利用されています。
アメリカでは、種子を摂取することによって心疾患の危険要因を減少させるというヘルスクレイムも許可され、ドイツの公定委員会Commission Eのapproved herbとして収載されており、慢性便秘や腸の過敏症に適用されています。
特に痔や肛門裂傷、直腸手術後の患者に好ましいようです。
日本では、サイリウム種皮またはサイリウム種皮由来の食物繊維と称して、取り過ぎたコレステロールの吸収をおさえ、おなかの調子を整える機能があって、「コレステロールが高めで気になる方」や「おなかの調子が気になる方」の食生活の改善のための特定保健用食品として利用されています。
服用するのであれば100%サイリウムハスクでありオーガニックが望ましいです。
他の混ぜ物が入っていると、副作用のあらわれ方も違ってきます。
サイリウムハスクの副作用
サイリウム種子や種皮の副作用としては、まれにアレルギー反応があり、特に粉末や液体製品に起こるようです。
また、医薬品や食物と同時に服用した際に、腸管吸収が遅れることがあり、医薬品を服用した場合には、少なくとも一時間以上の間隔をあけてからの摂取が必要とされています。
水で膨潤するため、摂取時には大量の水分とともに服用する必要があり、腸障害を有している人や妊婦には禁忌であると記載されています。
思った以上に膨張するので、小匙1あるいはそれより少ない量から始めて、水をしっかり飲むようにした方がいいでしょう。
胃が弱い人は胃もたれをする可能性もあります。
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