最近の一戸建て住宅の外壁でシェアNo.1といえばサイディングで、続いてモルタル外壁となります。
この2種類で、戸建て住宅の約8~9割を占めていますが、徐々に増えているのが「ALC」。
ALCは旭化成の〇〇〇ボードという商品名で知られています。
サイディングは、板状の外装材を貼り付けた外壁で、素材はアルミ、スチール、セメントなどがあり、同じサイディングでもタイプが異なります。
サイディング外壁の共通する部分として、外装材の目地を埋めるシーリングの存在が挙げられます。
この部分は年月によって劣化しやすいため、サイディングを塗装する際はシーリングも一緒に交換します。
では、ここでもう少しわかりやすく、まとめてみます。
外壁の種類と寿命
窯業系サイディング
窯業サイディングとは、セメントと繊維質や無機物を混ぜて板状に成形し、養生・硬化させた外壁材です。
耐久年数の目安は約40年です。
メリット
地震に強く、防耐火性に優れ、デザインが豊富(シンプルなものからタイル調、石積み調など)です。
価格帯が幅広く、安く施工が可能です。
デメリット
サイディングボードの寿命もさることながら、継ぎ目のシーリング材の寿命が10年程度と短く、ボード自体の変色や退色などの劣化もあります。
モルタル壁
モルタルとは、水、砂、セメントなどを混ぜたものをコテで塗り固めた塗り壁のことです。
1980代までは主流でしたが、施工に手間がかかるため最近ではあまり用いられなくなった工法です。
コテで塗り固めるだけでなく、その上に塗装するのが一般的で、塗装や仕上げの模様によって耐久性や耐水性にも差が出ますが、耐久年数の目安は約30年です。
メリット
デザインの自由性があり意匠性に優れて、質感が良く味わいがあります。
サイディングのような繋ぎ目がなく、金属の外壁材のように熱くならないのも良い点です。
デメリット
工程が複雑でコストが高く、塗り壁が劣化するとひび割れや亀裂などが発生します。
防水性能が低く、汚れが目立ちやすいのが難点です。
10年ほどで塗り替えが必要です。
金属サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウムやアルミニウム、ステンレスの鋼板が使用されたサイディングです。
水分を吸収しない鋼板製の表面のため耐凍害性にも優れているので、寒冷地で使われることが多いです。
耐久年数の目安は約40年です。
メリット
耐震性や断熱性、防水性が高く、凍結の心配がないが魅力です。
また、窯業系サイディングと比べ、長期間メンテナンスの必要が少なく20年程は必要ないといわれています。
デメリット
錆びに弱く、長期間メンテナンスが必要ない反面、いざメンテナンスをするときは非常に面倒です。
錆びに関しては、ガルバリウム鋼板の場合は、錆びにくいといわれていますが、その分高額で、絶対に錆びないわけではありません。
ALC
工場生産のALCパネルを現場で張り、ジョイント部にシーリングを打って防水し、塗装で仕上げるタイプの外壁です。
原材料は、珪石、セメント、生石灰なのでシックハウス症候群の原因となる有害な化学物質やアスベストを含んでいないため人体に無害で、リサイクルが可能な環境に考慮した建築資材です。
耐久年数の目安は約60年です。
メリット
軽量な外壁材で、耐火、強度、遮音、断熱性が高いのがメリットです。
デメリット
塗装が剥がれてしまうと劣化する恐れがあるので、早めに再塗装する必要があります。
また、サイディングと同じく目地部分があるので、シーリングの補修は必須です。
定期的な塗装とシーリングによる防水が非常に大切で、耐久年数の目安は約10年です。
また、初期費用が高くなりがちです。
外壁タイル
タイルとは土や砕いた石などを高温で焼き固めたもので、頑丈な素材とされます。
耐久年数の目安は約40年です。
メリット
耐久性、耐候性がよく、キズや汚れにも強く、経年劣化が少ない外壁材です。
高級感のある外観で、強い日差しや風雨、雪などの気象の変化にも強いため、色あせしたり変色するといったこともほとんどありません。
また、ほとんど水や汚れが染み込みまないところもメリットです。
デメリット
初期費用が高くなりがちですが、メンテナンスが全く不要ではありませんが、ほかの外壁材に比べるとコスパがよく、20年~30年先のことを考えると、トータルコストでは、外壁タイルはそれほど高いものではありません。
タイルそのものが劣化することもあり、剥離・落下につながることがあります。
しかし、最新の素材と正しい技術を用いれば、外壁タイルの剥離・落下は心配することはありません。
外壁タイルの家を選ぶ場合は、施工する業者さんの見極めが大切になるでしょう。
新築でもリフォームでも、どの外壁材を使うかなど、まずは信頼のおける業者さんを見つけることが大切です。
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