マイホーム購入後数年から十数年後に必要とされる外壁塗装ですが、いざ実施する場合には100万円単位で費用がかかります。
そのため、メンテナンス(外壁塗装)が不要な外壁がいいと考える人も多いでしょう。
実際にメンテナンスが不要の外壁があるのでしょうか?
全く必要ないという外壁はないのですが、メンテナンス費用が一番少ないと言われているのは「タイル張り」です。
タイル張りのメリットはメンテナンス費用があまりかからないことですが、その反面、初期費用・・・つまりタイル張りの外壁は一番高価と言われています。
しかし、20年~30年先までのトータルコストはそれほど差がないとも言われています。
モルタルの塗り替え時期
モルタル外壁の塗装は、新築が5~13年、一般的な塗り替え工事では塗装後10~15年経過すると、様々な経年劣化による不具合が生じてきます。
変色
紫外線が塗料の樹脂を破壊・劣化させて、色が変わることを変色といいます。
退色
塗料の樹脂が劣化により、ツヤが徐々になくなることを退色といいます。
チョーキング
塗膜表面が自然環境(紫外線・熱・雨・風等)によって、塗装樹脂の劣化が生じ、塗料の含まれる樹脂が加水分解し、チョークの様な白い粉状になってしまう現象の事を言います。
クラック・ヘアークラック
クラックとは外壁の表面にヒビ割れが出てくる劣化現象で、ヘアークラックとは、塗膜部分に髪の毛サイズの線が入る程度の軽度のクラックを言います
エフロレッセンス(白華現象)
モルタル内部に浸水する事により、モルタルやコンクリートに含まれる水酸化カルシウムと炭酸ガスが反応して炭酸カルシウムとなり、モルタル内部に含まれた水分が蒸発する事により、表面に白い粉の様なものが析出する現象です。
その他にも、「カビ・コケの発生」「塗膜の膨れ」「塗膜の剥がれ」「欠損・爆裂」があります。
外壁にこれらの劣化症状が現れた場合、塗り替えの目安となります。
そのまま放置しておくと建物自体が劣化する可能性があります。
塗り替え時期を把握し、適切な塗り替え時期で施工する事によって、モルタルの強度も一定のレベルに回復し、建物に悪影響が生じる事はありません。
サイディングの張り替え時期
窯業系サイディング
窯業系サイディング自体の寿命は30~40年で、ほとんどメンテナンスは必要ないと思っている人もいるようですが、実際には、サイディングより先に目地部のシーリング材や、サイディング表面の塗装に劣化が現れます。
そのため7~10年周期でメンテナンスが必要となります。
金属系サイディング
窯業系サイディングと比べ、水の浸み込みや、ヒビ割れの心配がなく、一般的にメンテナンス周期は少し長めで10~15年ですが、サビの発生には要注意です。
沿岸部の立地での塩害や、薬物飛散等の周囲の環境からの影響、金属片からの貰いサビなどが原因で、早期にサビが発生するとメンテナンス周期は早くなります。
木質系サイディング
天然木・合板などの木材を主材とするサイディングで、湿気を嫌うため、長期間濡れた状態が続くと腐食につながります。
そのため10年程の周期でメンテナンスが必要です。
シーリングのメンテナンス
シーリングとは、サイディングボードとサイディングボードの継ぎ目(目地部)や、サイディングボードと窓枠のサッシなどの間に詰められているゴム状の詰め物です。
ボードの隙間からの雨水の浸入を防止し、外部からの振動を吸収する役割を持っています。
サイディングの種類によっては、継ぎ目にシーリングを施工しない施工方法もありますが、窓枠の冊子周りではシーリングが用いられます。
シーリングの寿命は約7~10年と言われていますが、紫外線や雨などの影響で早期にヒビや痩せが発生することもあります。
サイディングの塗り替え
サイディング表面の塗装が劣化すると、サイディングボード自体が水を吸い、吸水と乾燥を繰り返すうちに反りや浮きが発生してしまいます。
塗装の劣化でサイディング自体が傷んでしまう前に、表面の汚れを高圧洗浄で落とし、上から新しく塗装するのが塗替え工事です。
窯業系サイディングは7年~8年で塗り替えます。
塗り替えの目安は、手で壁をこすると手が白くなるチョーキングが発生していたら塗り替えの時期です。
サイディングの塗り替えを早めに行うことで、一番費用がかかる張り替えメンテナンス周期を遅らせることができます。
金属系サイディングには、鋼製(スチール)・アルミ・ステンレス・ガルバリウムがありますが、全くサビない訳ではありません。
スチール>アルミ>ガルバリウム>ステンレスの順に錆びやすくなります。
その上の塗膜の劣化もありますので、メンテナンスは必ず必要となります。
チョーキングが起きたり、金属サイディング自体の劣化が起こるのを防ぐために、定期的に簡単なクリーニングを行うと寿命が伸びるでしょう。
タイル張り
外壁タイルそのものは、非常に丈夫で、ほとんど劣化しませんが、10年に1度程度のメンテナンスは必要です。
接着面や目地の部分は、徐々に劣化していき、この部分を放置しておくと、隙間から水が入るといった不具合が生じてしまいます。
タイル張りの費用は、条件にもよりますが、サイディングを張り替える費用の1/3程度と思ってください。
具体的な費用は、各家庭の条件や住んでいる場所によって違います。
まずは、いくつかの業者に相談して、見積もりをとることから始めるとよいでしょう。
▼無料見積もり依頼はこちらから▼
★外壁塗装・屋根塗装の優良業者紹介サービス【ヌリカエ】