金属系サイディングには、鋼製(スチール)・アルミ・ステンレス・ガルバリウムがあります。
アルミよりもスチールの方が安く、アルミニウム、亜鉛合金などを組み合わせたものがガルバリウム鋼板です。
既存の外壁材の上に新しい外壁材を張る「重ね張りリフォーム」は撤去費用などが不要なため、価格を安く抑えることができますが、外壁材を二重に張ることになり、建物が重くなり建物自体に負担がかかるというデメリットがありますが、軽量な金属サイディングを採用することでそれをカバーできます。
さらに、金属サイディングそのものが他のサイディングよりも安価であるため、お得なリフォームを行なうことができます。
金属系サイディングボードは決してメンテナンスフリー素材ではありません。
金属なので、ほったらかしにしておくと当然錆びるし、表面の塗装はどうしても塗料なので劣化します。
また、サイディングによっては、高圧洗浄機を使ってはいけない、シンナー等の有機溶剤を使ってはいけない、などの制約があるので、使われているサイディングをきちんとハウスメーカーなどに確認しておきましょう。
金属は酸性雨などの酸に弱く放置しておくと腐食がはじまり、最終的には穴があいてしまうため、雨が降った後に水できれいに洗い流す必要があります。
最近では酸性雨に強いタイプの金属サイディングも販売されていますので、そのあたりも確認しておきましょう。
モルタル外壁を金属サイディングにする
現在の外壁がモルタルで、新たに金属板のサイディングを張りたい時、築10年くらいの壁や、ひび割れなどのない建物の場合、金属サイディングは軽量で現状の建物に負荷をかけることがないので、モルタル外壁を剥さずに上から胴縁を打ち付けて空気の通り道を確保してから金属サイディングを張っていくことが可能です。
モルタルの壁に直に張り付けると、空気と湿気の逃げ道がないため、壁内部に湿気が貯まり断熱材がダメになるので、空気の通り道を作り、壁面の内部の結露を防止するようにします。
サイディングにそのまま塗装を行う
現在の外壁がサイディングの場合には、サイディングに塗装をかけます。
築10年ぐらいを目安として、表面がザラザラしてきたりチョーキング現象が出ていたりしたら、そろそろメンテナンスを考える時期になっています。
また、サイディングとサイディングの間に施工されているコーキングは年数が経つと硬くなり、ひび割れてきます。
ひび割れてくるとそこから雨などの水分が壁内部に侵入し、内部の土台や柱を腐らせる原因となりますので、コーキングの打ち直しも同時に考えたほうがいいでしょう。
金属系サイディングボードは塗装や設置が非常に難しいため、技術や経験不足の業者では出来ないので、必ず熟練の業者さんにお願いするようにしましょう。
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